日帰り手術(レーザー手術等)


日帰り手術のご案内

・鼻アレルギーに対するレーザー手術(予約なく当日可能・ただし火曜日午後は予約制)

・高周波電気凝固装置(Celon)による鼻づまり改善手術(要予約) 
・内視鏡下副鼻腔手術(要予約)

・鼻中隔矯正術・下鼻甲介切除術(要予約)

 

を行っております。ご相談ください。


【レーザー手術について】

レーザーは最近ではいろいろな分野にまで用いられるようになり、耳鼻咽喉科領域でも様々な手術に用いられています。

外来でも気軽に行え、痛みや出血もほとんどないことから 普及してきているのが、アレルギー性鼻炎に対するレーザー手術です。

聞き分けが良ければ、小学生から治療可能です。

☆こんな方におすすめ

・アレルギー性鼻炎で特に鼻づまりの強い方
・妊娠又は授乳中のため、飲み薬の服用を希望しない方
・薬の副作用が強い方、薬を減らしたい方
・アレルギー性鼻炎で鼻の症状が強くて薬が効きにくい方

 

☆方法
①麻酔薬を浸したガーゼを鼻の中に入れ、15分ほど表面麻酔を行います。
②炭酸ガスレーザーを照射します。(時間は両側で10分ほど)

 

☆効果について
・鼻づまりには約90%、鼻みず、くしゃみ発作には60%前後の患者様に効果があります。
・持続時間には個人差がありますが、約1~3年です。

手術する時期

スギやヒノキなど春の花粉症対策のレーザー手術は、花粉が本格飛散する前に行うのが効果的です。実際にレーザー手術ができるかどうかは、医師の診察によって決まります。

花粉の飛散が始まり、鼻の症状が出てきてしまうと手術できない可能性があります。

 

■レーザー手術で受診される方へ■

・レーザー手術を行う場合、受付時間が通常と違いますのでご注意ください。
 受付時間 午前9:45~12:00 午後 14:45~18:00(土曜日は午後休診)
 ※受付時間を過ぎた場合、原則としてレーザー手術は受け付けておりません。

・受診時、受付で必ず「レーザー手術希望」と声をおかけください

火曜日午後は予約制でレーザー手術を行っています。
 ご希望の方は、事前にお問い合わせ下さい。

 

※レーザー手術は、アレルギー性鼻炎の方が対象となるため、はじめにアレルギー検査を行って、アレルギーの有無と程度を詳細に評価してから行っています。

当院でアレルギー性鼻炎の治療をしたことがない方については、はじめに血液によるアレルギー検査を行い、約1週間後以降に手術を行うことが基本となります。

従って、当院でアレルギー性鼻炎の治療をしたことがない方については、火曜日午後の手術枠を使うことはできません。


【鼻づまり改善手術(高周波凝固装置:Celon使用による)について】

☆手術名 下鼻甲介切除術

☆疾患 アレルギー性鼻炎・肥厚性鼻炎

☆麻酔の方法 局所麻酔

☆入院について 入院の必要はありません。日帰り手術になります。


☆手術の方法

① 麻酔液を浸したガーゼを鼻の中に入れ、15分ほど表面麻酔を行ないます。ガーゼを抜き、鼻の中の粘膜に麻酔薬を注射します。(ガーゼでの表面麻酔が効いていますので、注射の痛みはほとんどありません。)

② Celonという機械を使用し、アレルギーなどで腫れている粘膜(下甲介という粘膜)を焼き縮めます(時間は両側で15分~30分ほど)。

☆効果について
・粘膜を中から焼き縮めることで下甲介のボリュームを減らして、鼻づまりを改善します。
・アレルギーで主に反応する下甲介が小さくなるので、鼻みず・くしゃみ発作も減ります。
・持続時間は個人差がありますが、約3~5年です。


【内視鏡下副鼻腔手術について】

☆手術名 内視鏡下副鼻腔手術

☆疾患 慢性副鼻腔炎・鼻茸(鼻ポリープ)

☆麻酔の方法 局所麻酔

☆入院について 入院の必要はありません。日帰り手術になります。

☆手術の方法

①麻酔液を浸したガーゼを鼻の中に入れ、15分ほど表面麻酔を行ないます。その後、ガーゼを抜き、鼻の中の粘膜に注射します。

(ガーゼでの表面麻酔が効いていますので、注射の痛みはほとんどありません。)


②鼻の穴から内視鏡と特殊なシェービングシステムを挿入し、鼻のポリープなどを削り取っていきます。そして、副鼻腔といわれる空洞との交通をよくします(時間は両側で60~90分ほど)。

 

③手術後、出血を防ぐために鼻の中にガーゼやスポンジを入れます。ガーゼなどは約5日間入れておきます。


【鼻中隔矯正術・下鼻甲介切除術について】

 

☆手術名 鼻中隔矯正術・下鼻甲介切除術

 

☆疾患 鼻中隔弯曲症・肥厚性鼻炎・アレルギー性鼻炎

 

☆麻酔の方法 局所麻酔

 

☆入院について 入院の必要はありません。日帰り手術になります。

 

☆手術の方法

 

①手術に対して問題がないか全身状態の確認をします。

 

②診察台で鼻に麻酔のガーゼを入れます。

 

③麻酔のガーゼを抜き、鼻の中の粘膜に麻酔薬を注射します。麻酔のガーゼが効いているため、注射の際の痛みはほとんどありません。ただ感覚は残りますので、触っている感覚や、薬を注射する際に押される感覚は残ります。しっかり麻酔が効いていることを確認してから、手術を開始します。

 

④曲がっている側の鼻中隔粘膜を切開し、軟骨や骨を除去します。切開した粘膜は皮膚用接着剤(血液製剤)で接着します。

 

⑤Celon(高周波凝固装置)という機械を使用し、アレルギーを起こして腫れる粘膜(下鼻甲介)に直接刃先を刺し、粘膜を中から焼き縮めていきます。

*④⑤は内視鏡を鼻の穴から入れて、TVモニターに鼻内を映して手術を行います。

 

⑥ガーゼや鼻の形に合わせて膨らむスポンジなどを入れて終了です。スポンジなどは約5日間は入れておきます。